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人も街も移ろって

日記

高校生の時から御用達の図書館に行くことにした

それは自転車で20分くらいの隣町にある

万が一にも知っている人に出くわすことはないし、そういうところも気に入っているポイントの一つだった

そして僕が知りうる限り、最も規模の大きな図書館だ

館内に映画鑑賞ホールやカフェ、漫画・ラノベコーナーを備えている(ソファも充実、まるでネットカフェのようだ)

まずは給水機で水を飲む

あぁ、なんだか高校の時を思い出す

真夏の図書館はそんなにいうほど冷えてない

客商売をしている店とは違って、エアコンの設定温度にはシビアなんだろう

電気代節約か

国民の血税だから仕方ない

このなんとも言えないぬるい室温が、昔から変わらなくて笑えてくる

これでより一層、給水機の水をキンキンに感じるってもんだ

「でもずっと飲んでたらぬるくなってきたな・・・」

気のせいか?はたまた出しすぎて冷えた水のストックが切れたか

さて、唐突だがぼくはこの図書館が好きだ

静かで落ち着いた雰囲気、おまけにここにある本は全部読み放題

昔から何も変わらない だから安心する

「・・・前言撤回」

予約本専用コーナーとかいうハイテクなエリアができてるじゃないか

誰かが予約した本だけが並ぶエリアで、本棚一つ一つに監視カメラが設置してある

ネットで事前に予約してタッチパネルで受け取りを確認するシステム。もはや無人レジ

なるほど確かに効率的かつ便利なサービスだ

明らかに最近設置されたそれは、館内で異端な雰囲気を醸し出す

よくみたら普通の貸出しも機械で自動化されていた

ここも進化し続けているんだな

感心する一方、変わらないと思っていたこの場所も時代と共に変化しているところを見せつけられた気がした

古き良きだとか、不変的美しさなんてのは自分の中だけにある幻想で

この世に変わらない物事など存在しない

いや、それでも変わらないものもあるはずだ

たとえ電子書籍が普及しても、紙の本は無くならないと僕は確信している

ゴツ、ゴツ、ゴツ

静かな館内を歩いていると、重量ある僕のローブーツは重々しく響く

音を鳴らさないように気をつけているんだけども

とはいえ僕はスニーカーを持っていないので仕方ない

♪♪♪ー♪♪

アメリカンなクラシックが聞こえてくると思ったら、ホールで映画を上映しているらしい

BGMの雰囲気通り、上映されるタイトルは1970年代のアメリカ映画だった

というかこの時代ですらカラーなんだな、白黒フィルムかと思っていた

「上映スケジュールは毎週金曜、午後14時か」

暇を持て余した老人たちの憩いの場なんだろう

ホールに入っていく老人たちをみて、そんな感想を抱いた

平日の昼間から徘徊している僕は、世間から見たら暇な大学生かフリーターに見えているだろうか

実際はただの平日休みの社畜なんだけれど

そういえばこの前新宿を歩いていたら、変なスカウトマンに高校生ですか?なんて声をかけられた

マスクしてれば年齢なんてわからないよな、うん

さて今度はカードゲームショップに来た

廃れたビルの一角にひっそりと存在する、この独特の雰囲気が堪らない

まるで異世界に迷い込んだかのよう

ここに引き寄せられる人間は皆どことなく似通っていて、それがまた心地いいんだ

カード専門店の同系統ショップとしてはアニメ専門店「アニメイト」などが挙げられるが、あちらは客・店員共に華やかな女性が多いため、なんか違う

「最後に来たのは大学生の時だったか」

ここも例に漏れず随分様変わりしていた

いや、店の中身自体は同じだが、レイアウトがガラリと変わっていた

以前は奥のスペースにこじんまりと陳列されていたボードゲームやTRPGグッズが、入り口にデカデカと移動していた

昨今はカードゲームよりボードゲームが流行っているのかな、なんて

たしかに数年前から急激に流行り出したような

何もかもデジタル・バーチャル化してる中、アナログゲームが一周回って評価されるという世間のムーブもなんとなくわかる気がする

ガリガリくんも昔から変わらないよな

値段は若干上がったんだっけ

それでもコンビニで70円で買えるんだから、安く感じる

ちなみに珍しく梨味をチョイスしてみたが、想像以上にまんま梨だった

梨の絶妙な味の薄さと癖のなさを再現している

塩分を欲していた僕の舌が若干物足りなさを感じたのはここだけの話

また別のカードショップへと足を踏み入れた

するとタブレットによって在庫検索やらおすすめ商品の確認ができるようになっていた

カードの山から1枚1枚探すのは手間以上に宝探しみたいなワクワク感があったんだけどね

カードショップ進化しすぎ

他にも創業50年の老舗有名店がインスタを始めていたり、今までは文字列だけだった看板メニューを一新。写真付きで食欲をそそる仕様に進化している

久々に休日に出かけてみるとこれだ

自分が取り残されているだけなのかもしれないが

街は目まぐるしく変化している

その中でも変わらないもの、再評価されるもの、進化しているものがあって

僕は昔から、この街を闊歩する日常が好きだった

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