皆さんは社会人と聞いて初めに何を連想しますか?
僕は「社会人=辛い」という方程式を幼い頃からずっと胸に秘めておりました。
何故なら、僕の父親はとても忙しい会社に勤めており、その様子をずっと近くで見てきたからです。
日が登りきる前に出社し、日付を跨いでから帰ってくる。
毎日そんな生活を送っていました。
休日も週に一度、日曜のみ。社会人は土曜日も出社するのが普通なんだと中学生くらいまで本気で思っていました。
そんな父親の様子を見て、子供ながらに「大人になりたくない」と考えるようになりました。
今にして思うと、自分が何不自由なく生活できてきたのは父親の血の滲むような苦労があったからだと実感します。
だからこそ、恩を仇で返すようなことだけはしたくないと常々思います。
バリバリのビジネスマンである父親とは対照的に、母親は結婚以来ずっと専業主婦です。
結婚を理由に寿退社。
「母親=働かない」ことが普通な環境で育ったので、現代においては共働き家庭が多数派という事実も後々分かりました。(パート・アルバイト含む)
そして子供だった僕の目には、父と母の人生は180度違うもののように映ります。
しかし父親だけでなく、専業主婦である母親も時折苦しそうでした。
韓国ドラマなどでよく見る「嫁姑問題」です。
父方の祖母(母親にとって義理母)は近所に住んでいて、母親に対しては強く当たっていたらしいのです。
僕がまだ小学生の頃、母親が僕にとっての祖母(母親の母)に電話で愚痴をこぼし、泣き崩れている場面を見かけたこともあります。
そんなわけで、専業主婦の苦悩も目にしてきたのです。
したがって、専業主婦が楽と言うつもりは毛頭ありません。
子育ての過酷さも他の仕事と単純に比較できるものではないと思います。
365日家事をする辛さを、僕は想像できません。(やったことないから)
そして育てて貰ったことに関しても感謝しています。
しかし、会社員として日々摩耗している父親の姿を見ていると、専業主婦の母との落差を感じずにはいられないのです。
なぜなら子供が成長して大きくなってくると、専業主婦はかなり自由になれるからです。
家事をやるのは前提ですが、毎日昼寝をしたり、近所のデパートで買い物したり、ママ友ランチに行ったりと、とても楽しそうです。
それに加え、姑は歳をとってくると嫁に文句を言う元気もなくなってきます。
今では姑のしがらみから解放されており、心から毎日楽しんでいるように見えます。
一方で父親は30年間経っても変わらず、毎日仕事で疲弊しています。
つまり何が言いたいかというと、母親が今送っている生活がとても羨ましいです。
まとめが陳腐になってしまい申し訳ないのですが、本音がこの一言に集約します。
社畜の羨望
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