2025年3月末、僕は会社を辞めることにした
「退職 理由 ランキング」で検索してみると、どうやら第一位の理由は「人間関係が悪い」であるらしい

人間関係が良好であるにも関わらず、僕が会社を辞めようと思った理由は下記の通りだ
・会社の将来性に不安を感じた。少子高齢化による市場縮小、原材料高騰、人材不足、他社との競争激化 等が原因で、中小規模は生き残りが厳しいと感じた
・売上があまり良くない(そのためボーナスも他社に比べ低い)
・品質レベルが高くないため、競合に淘汰される可能性あり
・慢性的人手不足。30代の次期幹部候補がここ数年でたくさんやめた。にも関わらず新しい人は入ってこない(雇わない)
・同じような仕事を繰り返しているのでスキルがあまり上がらない
・給与があまり上がらない(1年で月給4000円ほどの昇給。なお30代で昇給は終わる)
要は「給与」「会社の将来性」「スキル」を考えて、転職に踏み切ったというわけだ
このご時世、規模の大きい会社に行けば安泰ということは決してないのだが・・・
4年間築いてきた人間関係を捨てて、新しい場所で0から積み上げるのは中々しんどい
上司や先輩・同僚にはとても良くしてもらっていたし、皆から少しずつ信頼されてきたと実感している最中だった
それでも決断した。毎日色々考えて、悩んだけれど
結論から言うと、同業界・同職種で、年商100億の企業から年商1000億越えの大企業へ転職した
年収も50万上がり、所謂キャリアアップ転職だと認識している
「・・・という理由なんです」
ざっくりと、けれど正直に全てを話した
「はあ・・・勿体ねえな」
部長は僕に対して残念がるような呆れるような、そんなトーンで語る。
「確かに今は売上も良くないかもしれない。転職先の企業の方がボーナスも高いかもしれない。けどそれが10年、20年経ったら…なんてのは誰にも分からない。このまま続けていけば会社の業績も上向いて、役職も上がって、良い思いができたかもしれない。何よりせっかく良い人間関係を築いてきていたのに。人間関係だって、またやり直しだろ?」
確かに、転職したからといって全てが好転する訳ではない。部長の言う通りだ。なんなら悪化するリスクすらある
現状の懸念は「人間関係」と「転勤リスク」だ
人間関係は0から地道に築き上げていくしかない。馴染めなければ、あるいは仕事で自身の価値を提示できなければ干される。職種が同じとはいえ、より大規模な会社の仕事についていけるだろうかという不安もある。
そして大企業に行くのであれば当然、全国転勤のリスクも受け入れるしかない
それに加えて僕は20代で2回も転職をしている
次の職場で短期離職しようものなら今後のキャリアが危うくなってしまう
いつかこの選択に後悔する瞬間が訪れるかもしれない。あのまま残っていれば変わっていたのか…?みたいな
いや、おそらく来るのだろう
それでも、最後には自分の選択が正しかったと思えるキャリアを築いていきたい