社会人6年目です。新卒入社した会社を1年で退職。現在は転職した会社で働いています。あと、YouTubeに動画投稿してます。
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深夜の街を歩いてみる【日記】2025.6.16 追記6.21

SS(ショートストーリー)

転職して早2ヶ月半。3ヶ月の現場研修も後半に差し掛かっている

27歳にして人生初めての夜勤(23時〜8時)を経験するとは夢にも思うまい

研修ラスト2週間の夜勤を超えて本配属だ。1年の内1/4が現場研修だったと考えると結構長い

夜勤明けに睡眠をとると夕方になるため、必然的に日が沈んでから行動することになる

仕事の日はいいのだが、休みの日は結構困る。行動できる深夜帯は店も開いてないし、日中どこかに行くのもしんどい(リズム崩れるので)

当然ながら夜勤明けで日中行動するのは身体的負荷と眠さがある

〇〇

夜中にゴロゴロしていても暇なので街に出ることにした。深夜1時半

空は真っ暗だけど、街灯やビルの光があるから思ったほど暗くない

生まれ育った街。見慣れた景色であるのに、誰もいないその空間はなんだか非日常のような

・・・と思ったら、案外人はいるものだ

都心の方であれば終電を逃した人がたくさんいるだろう。しかし、まさかこの街で同じような光景が見られるとは思っていなかったよ

手始めに駅の方に向かうと改札口のシャッターが閉まっており、付近でしゃがみ込んでいる人がいた。暗いからビビる。始発待ちなのかホームレスなのか、知る由はない

酔い潰れてぶっ倒れているリーマンもいる。目の前に鎮座しているペットボトルの水が哀愁漂う

〇〇

駅付近をしばらく歩くと、一緒に飲んでたであろう男女はベンチで爆睡していた。仰向けで腕もだらんとおろす豪快なポージングは中々お目にかかれない。手ぶらだけど荷物は持ってきていないのだろうか

女性がこんなにも無防備に寝ていられるのは、日本の治安が良いからだろう。今後はどうなるかわからないけど。移民問題とか経済低迷とかで…

「Woo hoo!!」「hahaha‼︎」「○□◇#△!」

観光で来ているのか住んでるのかわからないが、外国人達がコンビニ前のベンチで酒を飲んでいる。おそらく英語圏の人達

そういえば路上飲酒できる国は割と珍しいらしい。確かにアメリカやヨーロッパは法律で禁止されていた

それはそうと、外で飲む酒って何故あんなにも楽しいんだろうな。花見とか屋外ビールフェスとか、大好きだ

〇〇

更に少し先の商店街を歩いてみる。店のシャッターはほとんど閉まっているのだけど、バーなのかスナックなのかよくわからない店からは、男の熱唱が聞こえる。女性の合いの手も

深夜のベッドタウンだぞ。一体どんな人なのか興味がある

ガチャコ

たまたま帰りのタイミングの人がいたようだ。出てきたのは20代っぽい男二人組

遅れて30代中盤くらいの女性二人組も出てくる

「じゃあまたねー」「また来てくださいね〜!」

ふむふむ、なんだか楽しそうだな

〇〇

駅前のメイン通りを歩いてみると、これまたカオス

もはやベンチに横になって寝ている人は当たり前のようにいたので、慣れつつあった

…のだが、車があまり通らない道とはいえ、車道のど真ん中でぶっ倒れている人が2人。アメイジングなポージングをしている

付近には酒やらペットボトルが散乱していた

この2人は友達同士なのか?よくわからないが

「あの〜、友達すか?」

少し立ち止まっていたら、20代前半ほどの金髪男に話しかけられる。隣には明るめな茶髪の女性。おそらく帰宅途中の大学生カップルか。

「いや全然。通りがかっただけっす」

男「あ、そうなんすね…この人達、大丈夫かなぁ、スマホも出しっぱなしだし」

見かけの割に、他人を心配するとは優しいのだな

「△△△(駅名)治安悪いっすね」

男「いやぁ、ほんとに」

女「こんなの初めて見ました」

本当に。25年住んでて初めて見たよ

男「まあ、しょうがないか…。あ、お疲れした」

「お疲れっす」

女「(軽く会釈)」

男女は住宅街へと消えていった。きっと今から家でよろしくやるんだろうな

この2人は大丈夫だろうか。まあ、財布などをすられないことを祈ろう。世界が平和でありますように。合掌

〇〇

コンビニでいちごミルクを買って、しばらく夜空を眺めてみる。細い三日月だった

そういえば、お月見ってしたことないな。今度公園でレジャーシートでも敷いてやってみよう。また、やりたいことが増えた

そろそろ帰ろう。そう思い、先程の駅前通りを歩くと人が増えている

このノリ間違いなく大学生の男女グループだ

先ほど倒れていた男性にはどうやら友人がいたようで、無事介抱され、タクシーに乗せられているところだった。

よかったよかったと思ったが、もう1人の男性が放置されているのは何故なのか。もしかしたら2人のうち、1人は赤の他人なのかもしれない

そして、どさくさに紛れて男女グループの2人がキスしていた。おそらく他の友達にバレないように

酷く生々しい。というか、僕という通行人は眼中にないのだろうか

〇〇

その他、神社で佇む男、ベンチで動画を見てる人、リュックにアニメモニターがついてるおじさん、キャリーケース片手に寝ている人、ホームレスっぽい人、ダーツやカラオケしてる人、喋ってるギャル2人組、朝帰りのカップルなど

それぞれが距離をとって点在している

カオス

幾つもの人生を覗き見て、私の心は何を感じたのだろうか

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