とある世論調査の一幕
20代「高齢者は優遇されすぎ!自分達は将来、年金すら貰えないかもしれないのに!」
この意見は至極当然である。理不尽に対して人は不満を抱く。同じ国にも関わらず、世代間によって格差があるとなれば尚更
僕もこの気持ちはわかるし、賛同できる
しかし、僕には身近な存在に、祖父母が4人いるためか「高齢者のせいで、自分らの年金ガー!」という主張を貫けない
というか言えないのだ。幼い頃から世話になったから
祖父母が全員身近(近所住み)という事自体がレアケースなのだろうが。それが良いか悪いかは置いておいて、この繋がりが自分の思考を形作っているのが事実
つまり身近に「高齢者」がいるから、「高齢者」を敵と思えないのだ
〇〇
今朝、生活保護のニュースを見た
「生活保護の引き下げは違法だ!!」
確かに、何か事情があって働けない人は一定数いるだろう。そういう人に対しては、最低限の生活を保障するべきだと分かっているつもりだ
しかし、そもそも不正受給している人がいるのではないか?とか考え始めると、胸は無情にもざわつき始める
僕が毎月納めている税金の一部が、怠惰な悪意で移譲する
例えば、生活保護で悠々自適な生活(余剰費用でパチスロ、競馬、タバコ、酒等の浪費を嗜み…)を送る
実はこんな人ばかりなのではないか?「なら…いっそ」
嗚呼、これぞ人間らしい黒い感情
そもそも自分自身がいつまで健康に働けるかなんて分からない。身体或いは心を壊し、保護を受けざるを得ない可能性もある
そんな当たり前のリスクを棚上げしている
人間-というか僕は、自分の現在地でしか物事を見れないのだと痛感する
平たく言うと「(今の)自分さえ良ければ良い」という思考になりがちで
身近に受給者(働けない事情のある人)がいないため思慮が浅く、故にこんなことを考えてしまうのか?
ふと、そんなことを思った
せめて他の人の立場になって物事を考える努力くらいはしよう
口で言うのは簡単だけど、立場も生い立ちも、何もかも違う他者の気持ちを理解するのは難しい。というか不可能か
それでも、やらないよりはマシさ