社会人5年目です。新卒入社した会社を1年で退職。現在は転職した会社で働いています。あと、YouTubeに動画投稿してます。
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大学オタサー物語③

SS(ショートストーリー)

前回のお話(②)の続きです


4年生の先輩が事実上の引退をしてから数ヶ月

月日は流れ、僕らは3年生へと進級した

当サークルは昨年の新歓活動を怠った結果、1年部員(2年に進級)がたったの1人であり、存続の危機

そんな状況下で僕は新歓係となり、人を集めるというミッションを課せられる

〇〇

喧騒、その渦中に僕はいた

「「「「ぜひうちのサークル見学に来てくださいー!!」」」」

これは新入生勧誘のための「道」だ

チラシ配りのために綺麗に整列された人の壁。新入生たちはこの勧誘ロードを恐る恐る歩くことになるのだ。大量のチラシを抱えながら

自分が1年生だった頃、この道は恐怖でしかなかったが、まさか自分が配る側に回っているとは夢にも思うまい

勧誘期間の定められた3日間、校門から校舎へ至る一本道でのみ、ビラを配ることを許される

万が一、それ以外の場所で勧誘したり、ビラを配れば相応の処分が待っている

秩序を守るためのルール故に一点集中、カオス

「お願いしまーす!」「ぜひ見にきてください!」

大声を張り上げ1人でも多くにビラを配ることが第一関門。まずサークルの存在を知ってもらわなければ話にならないからだ

それにしても4月なのに暑い、暑い、暑い。日差しも強く、人でごった返してるからだろう

しかし、今だけはこの熱狂の中に身を委ねるのも悪くない

〇〇

新入生歓迎のお花見、食事会、部室での接待・・・大変だったけれど、今となってはいい思い出

そんなこんなで、昨年は1人しかいなかった新入生の入部者が今年は10人超えの豊作となったのである

この時の体験を就活時に「ガクチカ」(学生時代に力を入れたこと)としてアピールしたのだが、この話はまた別の機会にするとしよう

第4話に続く

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