僕には大学で仲良くさせてもらった友人が2人います。今後「ともくん」と「まーちゃん」と記載します。
同じ学部学科で、歳も同じ。その大学に入学した経緯や学力も似たり寄ったり。
必修講義も選択講義も3人で一緒に受けた。
毎日同じ校舎内で過ごし、同じ講義を受け、同じ昼飯を食い、くだらない話題で盛り上がった。
2人が女性アイドルの話をしている時は、芸能に疎い僕は全くついていけなかったが(笑)
貧乏学生でお金も無かったので、学食のメニューで1番安いであろう醤油ラーメンやざるうどん(270円くらい)を啜ったり、マックでハンバーガーと水だけ(合計110円)を頼んでいたのはよく覚えている。
今にして思うと、500円以上のランチを食べたことがないかもしれない。
そんな質素で何気ない食事シーンも、今や輝かしい過去の一部である。
なんだかんだ大学での講義の時間ほとんどを一緒に過ごしていた。
あの時はまだ、2人は自分と対等な立場にあった・・・と思う。
でも今はどうだろう?
ともくんとまーちゃんは「東証1部上場企業」と言われる「大手企業」に新卒で総合職として入社した。
今はまだ金銭的にも大差がないかもしれない。でも30代、40代になったとき、僕と2人は全く別の景色を見て、異なる人生を歩んでいることは想像に難くない。
1年前は隣の席で同じ講義を受けていたはずの2人、今や全く違うステージへと羽ばたいていった。
もちろん属している会社が人生の全てとは思わない。
しかし、人生の大半を仕事に費やすのも事実。
勤めている会社という要素が大きなウェイトを占めることに変わりないのだ。
2人には翼があったが、僕には無かったんだろうか。
通勤中、そんなことをぼんやりと考えながら空を眺める。
社畜の戯言
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