「お酒どうしよっか?」
ごく自然に、当たり前のように、お酒を飲むことになったことに僕は感動した。
え、一緒に飲んでくれるんですか? とね。
あぁ、楽しくなってきた。
最近は、地元の友人たちと妻と過ごすことが多く、気づけば、妻の友達と遊ぶのは久しぶりだった。
少し考えてみれば、大人が集まればお酒を飲むなんて、別に珍しいことでもない。ご飯を食べて、お酒を飲んで、くだらない話をして。
それだけのことだ。
でもね。これだよ。これ。
自分で言うのもなんだが、今の若い人は本当にお酒を飲まない。なんなら、お酒そのものに嫌悪感を抱いている人も少なくない。
実際、酒類の消費量は長期的に減少傾向にあるらしい。
よくよく考えてみれば、僕の地元の友人たちがまさにそうだった。あそこまで誰も飲まないとなると、それはそれで奇妙な集団なのかもしれない。
そして僕の妻も酒を飲まない。
普段最も長い時間を過ごす人たちがそうなのだから、いつの間にか、それが当たり前だと思い込んでいたのだろう。若い世代、その中でも特に女性は酒を飲まない、と。
だからこそ、久しぶりに妻の友人たちと遊び、そこで出た何気ない一言が妙に嬉しかったのだろう
みんなで飲んで、食べて、遊ぶ。
大人になってもこういられること。
そして、同じものを楽しめる人がいること。
それが思っていた以上に楽しいことだったのもしれない。
ただそれだけのことが、なんだか嬉しかった。

