28歳会社員。私はこれまでに2回転職をした。
20代で2回の転職経験は、決して誇れるものではないだろう。
事実、今勤めている会社の採用面接時に、役員から懐疑的な目を向けられたのは印象に残っている。
結果としては入社できているので、さしたる問題ではないのかもしれないが、
効率的に信頼を積み重ねるためにおいては「会社を辞めないに越したことはない」と思っている。
ただし、例外もある。
私が新卒で入った会社は、新型コロナの影響でたった一年で倒産まで追い込まれた。全国に60近くあった事業所も、そのほとんどが閉鎖を余儀なくされた。嘘のようで本当の話。
閉鎖された事業所に勤めていた同期や同僚は、事実上のリストラをされることになる。
今となっては、私はこの会社を辞めて良かったと思っている。
色々と学ばせてもらった上、先輩たちからはよくしてもらっていたため、感謝の気持ちはある。
だが、会社の方向性と自身の目指す方向性(主に待遇や給与面)が乖離していたのは紛れもない事実で。
こういった場合は、続けても後々辛くなるだけなので、転職してしまった方が良い。
前置きが長くなってしまったが、「会社はやめないに越したことはない」理由を話していこうと思う。
1. 社歴はやっぱり効く
年功序列が崩れてきているとはいえ、社歴が評価に影響する場面は確実に残っている。
・重要な仕事を任されるか(任せてもいいと思われるか)
・昇進のタイミング(ポストの有無)
・その会社の実務に関する知識量
こういった部分は、純粋な能力だけでなく
「どれだけその会社でやってきたか」が関係してくる。
2. 信頼は“時間でしか積めない”
私の話になるのだがら転職をしてからの1年間は、自分の価値を示すのに必死だった。
経験者枠の採用とはいえ社歴的には新参者である。
前の会社で同じ職種だったこともあって、仕事自体にはある程度の再現性があり、運良く環境にもハマった気はしているのだが。
それでも最初のうちは、「できる人」ではなく「様子見される人」だった。
ここで感じたのは、仕事ができるかどうかと、信頼されるかどうかは別物だということ。
・継続して成果を出せるか
・周囲と摩擦なくやれるか
・任せても問題が起きないか
こういう“安心感”は、結局時間でしか積めないのである。
転職すると、この信頼残高は一度リセットされることを念頭においた方が良い。
3. 評価は意外と主観的
「仕事ができる・できない」は、実はかなり主観に左右される。
上司の価値観はもちろんだが、それ以上に影響するのが“上司との信頼関係”である。
・(人間的な)相性
・期待値の置き方(重視するポイント)
・過去の印象
・どれだけコミュニケーションが取れているか
このあたりで評価は簡単にブレる。
例えば、全く同じ能力・年齢だとしても、
新卒からいる入社7年目(28歳)と、
中途で入ってきたばかりの28歳では、
その段階での社内評価はどうしても変わってくる。
前者にはこれまでの実績や信頼の蓄積があり、後者はまだ“未知数”として見られるからだ。
経験年数では同じスタートラインに立っているようで、実際には前提が違う。
だからこそ、転職はスキルだけでなく「評価の土台」ごとリセットされる行為でもあるのだ。
まとめ
残るか、辞めるか。
その選択は、間違いなく人生を左右する。
どちらが正解かは人それぞれだ。
置かれている環境も、目指したい方向も違うから。
ただ一つ言えるのは、転職は“ただの環境変更”ではなく、これまで積み上げてきた信頼や評価の土台ごと手放す行為だということ。
私はたまたま現時点では上手くいっているが、本当に運が良かったのだと思う。
このコストを理解した上で、転職するか否かを選択することが大事だ。

