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習い事を拒否し続けた少年時代の話

会社員

僕は「習い事」が嫌いだ。

なぜなら面倒臭いからだ。

習い事をやるくらいなら家でゲームしていたいと本気で思っていた。

小学4年生の時に、近所の子がテニススクールに通うとのことで、僕も強制的に参加することになったのだが

嫌で嫌で仕方なくて、2ヶ月もしないうちに辞めた。

テニススクールはすぐに辞められたから良かったのだが、小学5年生で通わされることになった塾は中学3年になるまで辞められなかった。

無理矢理通わされ5年間も続けたのだ。

祖父母による「長男は塾に行かせる」という意向だった。

冗談じゃない、と思った。

僕は好きで長男に生まれた訳ではないのだ。

祖父母にお世話になったことを棚に上げてこんなこと言うのも罰当たりだとは思うが。

正直、小学生時点で塾に通っている人なんて僕の周りにはほとんどいなかった。

いたとしてもクラスに数人、中学受験をする人くらいだ。

友達が遊んでいる中、塾に行かなければならないことに子供ながらに人生の理不尽というものを学んだ。

僕は元々勉強に興味がなかったのだが、塾に強制的に通わされることでさらに勉強嫌いが加速した。

まあ塾に行かなくても自発的に勉強はしなかっただろうから、結果はどちらにせよ変わらないとは思うけども…

この幼少期のエピソードを思い返すと、ふと何か既視感があるなと思った。

そう、現在の会社員生活と全く同じなのだ。

行きたくもない会社に行かされて、仕事を強制的にやらされるという構図だ。

なら仕事辞めればいいじゃないか、と思うかもしれない。

しかしそれでは生きていくための費用を捻出できない。非現実的だ。

したがって、働かざるを得ないのだ。

おそらく「何かを強要される」ということが辛い部分の本質だ。

一方で、僕の周りには自らの意思で習い事をやっている人もいた。

そういう人たちは決まって楽しそうだった。

当たり前だ、自分がやりたいことをひたすらやっているのだから。

これと同じように、自分のやりたいことを見つけることができれば、会社員生活だとしてもきっと辛くはないはずなのだ。

しかし、大半の人間がそれを見つけられないまま朽ちていくという残酷な現実。

大学生のうちに、やりたいことを見つけられるのがベストなんだろう。

自由な時間もある。多少無茶をしてもある程度は許される。

自分のやりたいことは一体なんだろう。

やりたいことなんて、大半の人間には一生芽生えないものかもしれない。

それでも探し続けることをやめなければ、いつか砂漠の中でオアシスを見つけるみたいな奇跡が起こる

と信じたい。

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