僕には昔から夢がなかったが
幼稚園の頃はあったのだ
それはウルトラマンになること
突拍子もない?まあ幼稚園生なんてそんなもんだ
敵からみんなを守るヒーローに憧れたんだ
いや、カッコいいからとかそんな単純な理由だった気もする
そんな僕の気持ちを知っていた幼稚園の先生や友達がこう言うのだ
「〇〇(僕の名前)くん、昨日ウルトラマンになって怪獣と戦っていたね‼︎」と
その度に僕は冷静に「いや、なってないよ」と答えた
今考えると可愛げもなく、ノリの悪い子供だ
でもなぜかこの接待に合わせることはできなかった
だって僕はウルトラマンじゃなかったから
時が経ち大人になった
当然、僕はヒーローになれなかった
そもそも敵って誰だよ
会社か?競合他社か?他人か?
あの頃は人々を守るヒーローに憧れていたのに
いつも自分のことで精一杯で
何かを守る強さがない 情けない 自分
コメント