トクトクトクトクトク シュワァ・・・
大学生の頃、ビールの美味しさがわからなかった
しかし、ただ苦いだけの代物が大多数の人間を魅了するとも思えなかった
いつからだろう。仕事終わりにビールを飲むようになったのは
実家にいた頃、家の冷蔵庫にストックされているビール(父親がプリン体にやられていたため発泡酒だが)を飲むようになった
今思うとこれがきっかけだったように思う
当時相当な倹約家だった私は、自分で酒を買うのは躊躇われ、仕方なく家にあるビールを飲んでいた
不思議なことに毎日飲んでいるとただの苦味が旨味に変わってくるのだ
これは麻痺ともいえるかもしれない
居酒屋でビールを頼むようになると、ますますビールの沼に堕ちていった
そしてとうとう自分で買って家でも飲むようになった。しかし…
居酒屋で飲むビールよりも「旨くない」
居酒屋の雰囲気がビールの味を底上げしているのか?確かにそれもあるだろう
こうして飲み続けているうちに、居酒屋ビールとの根本的違いに気づく
まず一つ目。そもそも私が買っていたのはビール風味の発泡酒だった
ゴクゴクゴク
さて味は近づいたが…まだ足りない
二つ目。それは「器」だ
ジョッキグラスに入れることで、ビールはその味さえも変えるのだ (※個人の感想です)
缶のまま飲むと泡も出ず、喉に豪快に流し込めない
そして最後に重要なことは「冷やすこと」である
ただの冷蔵では冷却が足りない
まずはグラスを冷凍庫で凍らす。仕上げは缶ビールを10分間冷凍庫にぶち込む
凍る一歩手前がベスト
さあ、これで犯罪的ビールの完成だ
キンキンに冷やされたグラスから、凍りそうなほど冷たいビールが喉を伝う
これこそが私が辿り着いた「一番旨いビールの飲み方」である
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