小学生のモテ要素は「足が速いこと」だ
そんなフレーズを巷でよく聞くが実際は嘘である
僕は3月生まれで体が小さく身体能力も低かったが、走ることだけは得意だった
努力せずに人より優れていたのはこれくらいだったように思う(自分より足の速い人なんていくらでもいるため、なんの価値もないが)
しかし、足の速さは一つの要素に過ぎず、それ以外の要素が平凡以下なら普通にモテない
足が遅くたってスクールカーストの頂点に立つ者もいれば、逆に僕のように足が速いだけの底辺だっている
つくづく足の速さなんてなんの得にもならないと思う(社会に出ると尚更だ)
むしろ足が速いだけの陰キャラは惨めである
中学2年生の頃、体育祭のクラス対抗全員リレーがあったのだが、走者によって走る距離が変わるというものだった
具体的には足が速い人は100メートルを走り、遅い人は50メートルを走るのだ
僕はクラスで2番くらいに足が速かったのだが、そんなことは誰も知るはずもなく、50メートル走者に割り振られた
当たり前だが、足の速い人を50メートルに採用するクラスなんてある訳がないので、僕の走りは目立った
のちに聞いた話だが、「50メートル走者になんか速いやついる」と影で噂されていたらしい
目立たない自分が頭角を現すという実に気持ちの悪い自分語りである
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