あの頃は全てが輝いて見えた
そこら中に生えてる雑草も、教室も、何もかも
今じゃ色はほとんど失われて、何が何だかわからない
それは景色が変わったからじゃない、僕が変わってしまったんだ
自分次第で世界は灰色にもカラフルにもなり得るってこと
だからこそ、あの頃みたいな景色はもう一生見ることができないだろう
社会に出て、自分の無力さを思い知った
いや、アルバイトを始めた時点で薄々感じてはいたか
それでもあの頃は自分が無能だということさえ認知していなかったんだ
社会の歯車になりたくない?社畜になりたくない?
いいや、レール通りの人生万歳だ
僕は必死にしがみついている
気を抜けば、レールに乗ることさえできない人間だからね
あの頃拒絶した、なりたくない大人になってしまったなぁ
でも失いたくない。今の生活を守るためには耐えるしかない
我慢することは悪いことだというけれど、人生は耐え忍ぶことで初めて守ることができる
贅沢な悩みだよ、本当に
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